ただいま歌舞伎座で上演中の秀山祭九月大歌舞伎!
芝居好き垂涎の演目・配役ですが、上演頻度の高い演目が揃っているため
初めて歌舞伎をご覧になる方にも大変おすすめの公演であります。
昼の部「極付幡随長兵衛」は男伊達と呼ばれる江戸のヒーローの生き様を描いた演目。
今回は幸四郎さんが伝説の侠客・幡随院長兵衛をお勤めになっています!
国立国会図書館デジタルコレクション 松雪斎銀光 講談一席話 幡随院長兵衛 市川団十郎
このブログで過去にお話したものがいくつかありますので、一つまとめてみます。
芝居見物のお役に立てればうれしく思います!
「極付」ってなんだ?
幡随長兵衛はいきなりタイトルに「極付」とあり、
お馴染みの…という雰囲気が醸し出されていますが
初めてご覧になる方にとってはなにがなにやらというところ。
まずは演目の歴史についてお話いたしました。
「幡随院長兵衛」は実在
今月幸四郎さんがお勤めになっている幡随長兵衛は、
男性でも惚れてしまいそうな男の中の男というキャラクターですが
実は実在の人物でありました!ご本人についてお話したのがこちらの回です。
町奴 VS 旗本奴
無頼漢の大喧嘩というのはフィクションのテーマとして大変人気ですが
それは江戸時代から変わらないようであります。
町奴と旗本奴の対立構造についてお話したのがこちらの回です。
「すっぱりと突かっせえ」
極付幡随長兵衛は、幕末を中心に活躍した名作者・河竹黙阿弥の作品です。
河竹黙阿弥の作品の最大の特徴は、耳からしびれるような名セリフ!
声に出して読みたくなる、幡随長兵衛の名ゼリフをご紹介いたしました。
セリフはお勤めになる方や上演の条件によって多少変化しますので、
その点はご留意くださいますようお願いいたします。
劇中劇には坂田金時
極付幡随長兵衛のおもしろいポイントの一つが、
まるで江戸時代にタイムスリップしているかのような劇中劇の趣向かと思います。
個人的にこの劇中劇について知りたくなりお話したのがこちらの回です。
かなりマニアックな内容になってしまいましたので、初めてご覧になる場合はご不要かと思います!