ただいま歌舞伎座で上演中の秀山祭九月大歌舞伎!
芝居好き垂涎の演目・配役ですが、上演頻度の高い演目が揃っているため
初めて歌舞伎をご覧になる方にも大変おすすめの公演であります。
夜の部「寺子屋」は、数ある歌舞伎の演目のなかでも屈指の名作。
主君のために子を犠牲にするという忠義の心とその葛藤が描かれています。
今回は吉右衛門さんが主役の松王丸をお勤めになる大変豪華な一幕です!
実はこの「寺子屋」は、三大狂言の内のひとつ「菅原伝授手習鑑」の一場面。
「菅原伝授手習鑑」についてはこのブログでも過去にお話したものがいくつかあります。
寺子屋についてはまだまだ語り足りず、今後じっくりとお話していきたいと思いますが
ひとまず過去のものをここにまとめてみます。
芝居見物のお役に立てればうれしく思います!
物語のバックグラウンド
今月上演されているのは長い長い物語の中の「寺子屋」の一場面ですが、
物語全体の前提としてある事柄について簡単にお話いたしました。
菅原伝授手習鑑の登場人物たちに共通する思いとして、
寺子屋の場面には登場していない「菅丞相」なる人物が何より大切である…!
人の子、自分の命、我が子よりも大切なのである…!というものがあります。
なぜ松王丸は我が子を犠牲にしてでも菅丞相に尽くしたいと思うのか、
「寺子屋」一場面ではわかりにくいかと思いますのでざっくりとご一読いただければと思います。
「寺子屋」のざっくりとしたあらすじ
あらすじについても3年近く前にお話しておりました。
本当にざっくりとしたあらすじでお恥ずかしい限りですが、
見物前に概要だけは掴みたい!という場合にはご活用いただけるかと思います!