歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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【京都・南座で上演中】やさしい仮名手本忠臣蔵 祇園一力茶屋の場 まとめ

ただいま京都は南座で上演中の

南座新開場一周年記念京の年中行事

當る子歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎

全国の芝居好きや芸妓さん舞妓さんが集まる冬の恒例行事、京都の顔見世であります。

 

昼の部「仮名手本忠臣蔵 衹園一力茶屋の場」は上演頻度も高く、

数ある歌舞伎の演目のなかでも三大狂言に数えられる名作のなかの名場面。

このすえひろも大好きゆえ、過去にねちねちとお話したものがいくつもあります。

ここにひとつまとめてみますので、芝居見物のお役に立てればうれしく思います!

ゆかりの地も南座のすぐそばにありますのでぜひ見物なさってみてくださいね。

 

 

そもそも仮名手本忠臣蔵とは

仮名手本忠臣蔵とはちょうど今日の日付12月14日に起こったと伝わっている、

江戸時代の大事件「赤穂浪士の討入」を題材とした長い長い物語。

全部で十一段にもなり、通して上演しようとすると昼夜一日がかりになる大作です。

江戸時代から今にいたるまで大人気の芝居であり

「三大狂言」のひとつにも数えられるほどの名作であります。

 

実際の事件がもとになっているとはいっても、

江戸時代の芝居づくりには厳しい取り締まりがあったため

あくまでも赤穂浪士とは別のお話ですよ…とアピールするかのように

名前をもじるなどさまざまな工夫を重ねて壮大なフィクションとして練り上げられています。

そのため史実にお詳しい方はかえって、なんのこっちゃと思われるかもしれません。

そういった前提についてお話した回がこちらです。

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祇園一力茶屋は実在します!

由良之助が遊興三昧の日々を送っている「祇園一力茶屋」は、南座ほど近くに現存しています。

ほんの数分の場所ですので、外観の見学になりますがぜひご覧になって芝居気分を高めてみてください!

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ざっくりとしたあらすじ

七段目にあたる「祇園一力茶屋の場」にいたるまで物語をざっくりとお話したのがこちらの回です。

大変長く特に必要のない部分もあるものの、

これまでの人間関係などがわかりますとより感動が深まるかと思います!
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七段目の登場人物

祇園一力茶屋の場」の登場人物たちについてのお話です。

おかるの事情を掴みますと、一体何に苦しんでいるのか、

誰を思っているのかといったことがわかりやすくなります。

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そして、お兄さんの平右衛門のモデルについて…

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今月は仁左衛門さんのお孫さんであり孝太郎さんのご子息である

千之助さんがお勤めになっている由良之助の息子・大星力弥について…

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落語の題材にも

祇園一力茶屋の場というのは「七段目」と通称されていて、落語にもなっています。

かつては「忠臣蔵の○段目」と聞けば、誰がどうしてどうの…と話が通じる程に、

大変よく知られたお馴染みの演目であったのだそうです。

たしかに芝居好きであれば、ちょちょっとマネをしてみたくなるような魅力的な演目であります。www.suehiroya-suehiro.com

 

 

いつの間にかたくさんのお話をしておりましたが、

仮名手本忠臣蔵というのは私などではまだまだ語りつくせないほどの魅力にあふれた演目です。

今後も引き続き、お話を増やしてゆきたいと思います!

 

公演の詳細

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