ただいま東京半蔵門の国立劇場では令和4年6月歌舞伎鑑賞教室「彦山権現誓助剣 毛谷村」が上演されています!
歌舞伎鑑賞教室というのは、主に初心者の方向けて毎年夏に開催されている解説付きの歌舞伎公演です。わかりやすい演目が選ばれていることに加え、チケットの価格設定が通常の歌舞伎公演に比べてリーズナブルですので、最初にどんなものを見ればよいのかとお悩みの方には大変おすすめです。
今回上演されている「彦山権現誓助剣」はそれなりに上演頻度が高く、近年ですと数年に一度は上演がある演目です。こちらのブログで過去にお話した回がいくつかございましたので、ひとつまとめてみます。かなり古く拙いものばかりでお恥ずかしいのですが、何らかのお役に立てれば嬉しく思います。これではまだお話し足りませんので、追ってお話できればと考えております。
そもそも彦山権現誓助剣 毛谷村とは
彦山権現誓助剣 毛谷村(ひこさんごんげんちかいのすけだち)は、1786(天明6)10月に大坂の竹本座で人形浄瑠璃として上演され、翌年に歌舞伎として上演された演目です。現在上演されている演目のなかでは比較的古い時代の作品にあたります。
本当は全十一段にわたる長い長い物語なのですが、現在は毛谷村の場面が独立して上演されています。ごく簡単に物語の流れをお話したのがこちらの回です。
毛谷村六助のモデルは誰
歌舞伎屈指のいいやつである毛谷村六助。剣豪としてお馴染みの宮本武蔵がモデルであると考えられているようですが、実は他にもモデルとされる人物や存在があり、謎の多いキャラクターです。
「女武道」のお園さん
六助と運命的に出会う力自慢のお園さんもまた、非常に特殊なキャラクターです。女形の方のお芝居の豊かな味わいが楽しめます。