ただいま御園座で上演中の
第五十回記念 吉例顔見世!
昼の部「双蝶々曲輪日記」は比較的上演頻度も高い演目のため、
以前にお話したものがいくつかありますのでここにひとつまとめてみました。
芝居見物の何らかのお役に立てれば うれしく思います。
そもそも双蝶々曲輪日記とは
双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)は、
1749年に大坂竹本座にて人形浄瑠璃として初演されたお芝居。
双蝶々(ふたつちょうちょう)というのは、
この演目に出てくる二人のおすもうさん「濡髪長五郎」と「放駒長吉」の
長の字2つにちなんで名付けられています。
九段もある長いお話ですが、とりわけ人気の場面二つである
「角力場」「引窓」が繰り返し上演されています。
今回はその間の「難波裏」も上演されるのが楽しみの一つであります。
角力場:ざっくりとしたあらすじ
「角力場」はベテラン人気力士の濡髪長五郎が
小兵の新人力士・放駒長吉に八百長にわざと負ける、
しかしそこにはある事情が!という八百長騒動の場面です。
本当に、本当にざっくりとしたあらすじをまとめていますので、
流れを把握する程度にお読みいただければと思います。
引窓:ざっくりとしたあらすじ
「引窓」では濡髪長五郎がなんと殺人犯になって追われる急展開に。
しかし濡髪は悪人ではなく、家族もみな心優しく、
なぜこんなことになってしまったのだろう…という悲しみが引き立ちます。
こちらもざっくりとしたあらすじをまとめてあります。
登場人物について
ベテラン人気力士の濡髪長五郎関について名前の由来などについて
お話したのがこちらの回です。
そしてこちらはそのタニマチである山﨑屋与五郎さんのお話です。
このキャラクターが大好きという個人的好みでお話いたしました。
江戸時代はジェンダーに対してかなり柔軟な側面もあった時代だととらえており、
大きな魅力を感じております。
公演の詳細