歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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【2023年9月 博多座で上演中!】やさしい歌舞伎十八番の内 外郎売 まとめ

ただいま博多座で上演中の

市川海老蔵改め
十三代目 市川團十郎白猿襲名披露
八代目 市川新之助初舞台
九月博多座大歌舞伎

2022年11月から歌舞伎座で始まった襲名披露公演が、博多座でも開催されています。市川團十郎といえば、江戸歌舞伎を代表する大きな大きな名跡です。まさに時代の転換期、新時代の到来を感じますね。

昼の部「歌舞伎十八番の内 外郎売」は、大人気の勸玄さんが八代目新之助の初舞台としてお勤めになっている記念の演目です。これまでも何度かお勤めになっていて、見事な言い立てがテレビなどでも数多く報じられていました。

この演目については過去にお話したものがいくつかありますのでここにひとつまとめてみます。何らかのお役に立てればうれしく思います。

歌舞伎十八番の内 外郎売とは

そもそも歌舞伎十八番の内 外郎売(ういろううり)とは、1718年(享保3年)のお正月に江戸は森田座で上演された「若緑勢曾我(わかみどりいきおいそが)」をルーツとする演目。小田原名物の「外郎」を売る風俗を描いたもので、売り文句を早口で述べる「言い立て」のセリフ術が眼目です。

成田屋とのゆかり

今回は成田屋の襲名披露の舞台ですので、まずはこの演目と成田屋とのゆかりと、「言い立て」消滅の危機を経て、家の芸になるまでの経緯を簡単にお話したものをご紹介いたします。

伝統芸能とひとくちに言っても、そのすべてが常に大切に守られてきたのではなく、存続の危機は様々な形で訪れているのですね。それでもなお今に受け継がれたものには、それだけの魅力があるのだろうと思います。

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ういろうとは何か

演目に出てくる「ういろう」とは一体何なのかということについてお話したのがこちらの回です。お馴染みの名古屋名物のお菓子ではなくて、小田原名物の品であります。

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商品PRとしての「外郎売」

この演目はそもそも、二代目團十郎による愛用商品コマーシャルのような意味合いを持っていました。我々がお茶の間でテレビを見るような、メディアとしての歌舞伎、エンタメとしての歌舞伎を想像させてくれるエピソードです。

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公演の詳細

www.kabuki-bito.jp

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