ただいま歌舞伎座で上演中の秀山祭九月大歌舞伎!
芝居好き垂涎の演目・配役ですが、上演頻度の高い演目が揃っているため
初めて歌舞伎をご覧になる方にも大変おすすめの公演であります。
夜の部「松浦の太鼓」は、年に一度上演されたりされなかったりという
比較的上演頻度の高い演目であります。
三代目歌六の百回忌追善狂言として当代歌六さんが
主役の松浦候を初役でお勤めになることでも注目を集めています。
初めての方でもわかりやすく楽しめる演目ではありますが、
もっとおもしろくご覧いただけるかというお話がいくつかありますので
ここに一つまとめてみます。芝居見物のお役に立てればうれしく思います!
ざっくりとしたあらすじ
こちらは舞台の上で起こっていることの流れだけを本当にざっくりと書いたものです。
「明日待たるるその宝船」
松浦の太鼓は赤穂浪士討ち入り事件いわゆる「忠臣蔵」の
ざっくりとした流れや人間関係を知っていることが前提になっていますが、
若い世代の方は忠臣蔵に触れる機会もなかなか減っているかと思います。
最初の場面の大高源吾と宝井其角のやりとりが非常に重要な意味を持ちますので
そちらについて補足したのがこちらの回です。
両国は忠臣蔵ゆかりの地
大高源吾と宝井其角がばったりと会う両国橋は忠臣蔵ゆかりの地。
両国界隈にいまも残されているある重要な史跡についてお話したのがこちらの回です。
忠臣蔵外伝はほかにも
松浦の太鼓のように赤穂浪士事件をアレンジした演目は、
忠臣蔵外伝物などと呼ばれています。
松浦の太鼓は忠臣蔵外伝のなかでも人気作ですが、代表的な作品はもう一つあります。
それは「元禄忠臣蔵」なる演目です。
松浦の太鼓がほんわかコメディとしますと、こちらはシリアスドラマというイメージでしょうか。
上演頻度が高い演目ですので、機会がありましたらぜひにとおすすめいたします!
今月の幕見席