ただいま歌舞伎座で上演中の市川猿之助 春秋座特別舞踊公演!
「大学開学30周年記念・劇場開場20周年記念公演 京都芸術劇場 春秋座 芸術監督プログラム」と冠した公演。京都芸術劇場の芸術監督をお勤めの猿之助さんによる、京都芸術大学の開学30周年と大学内の劇場である京都芸術劇場の20周年を祝っての舞踊公演です。
上演されている「連獅子」は、襲名披露が続いたこともあってか近年上演頻度の高い演目です。今回は猿之助さんと鷹之資さんがお勤めになります!
この演目については過去にお話したものがございますので、一つまとめてみます。今回初めてご覧になる方のお役に立てれば幸いです。なお、お話している内容と今回の演出が違う場合があります。ご了承ください。
連獅子とは
連獅子(れんじし)は、1872年に東京の村山座で初演された演目。幕末から明治にかけて活躍した名作者河竹黙阿弥の明治時代の作品です。
赤と白の長い毛をぶんぶんと振り回すようすが非常に有名で、歌舞伎といえば外国の方でもこのようすを思い浮かべるのではないかと思われます。
「獅子の子落とし」の伝説をもとに作られている作品のため、襲名披露などの場面において親子でお勤めになることが多く、近年もかなり高い頻度で上演されています。
ざっくりと内容をつかむ
まずは内容をおおまかに3ブロックでご紹介したのがこちらの回です。
詞章と内容
3ブロックそれぞれの内容と特徴的な詞章をご紹介したのがこちらの回です。
詞章が聞き取れますとより舞踊の世界を楽しめるのではないかと思います!
清涼山の石橋伝説から
「獅子」と聞きますと、やはり思い浮かべるのはライオンではないでしょうか。しかしながら、あの長い毛が表現しているのはネコ科のライオンのたてがみではありません。
ここでいう「獅子(しし)」というのは、中国清涼山の伝説上の生き物のことであります。獅子という生き物とあの長い毛についてお話したのがこちらの回です。