ただいま大阪松竹座では大阪文化芸術創出事業 歌舞伎特別公演が上演中です!
新型コロナウイルスの影響を受けている文化芸術活動の機会創出のため開催される歌舞伎公演だそうです。大阪らしい義太夫狂言の名作中心に、鴈治郎さん、猿之助さん、愛之助さん、壱太郎さんといった人気役者の方々そろい踏みの公演です。
第二部で上演されている「夏祭浪花鑑」は大坂を舞台とした夏の人気演目。今回はテレビなどでも大活躍の愛之助さんが、主人公の団七九郎兵衛とキーパーソンのお辰の二役をお勤めになっています。
「夏祭浪花鑑」については、過去にお話したものがいくつかございます。古くて稚拙なものも含まれますが、今回初めてご覧になる方にとって何らかのお役に立つことができれば幸いです。
夏祭浪花鑑とは
夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)は、1745年(延享2年)7月に大坂は竹本座にて人形浄瑠璃として初演された演目。翌月には京都の都万太夫座にて歌舞伎として上演されています。
ケンカがもとで牢屋に入っていた魚売りの団七という男が出所したところから物語が始まります。これから心機一転がんばろうというところ、団七の恩人をめぐるゴタゴタが起こり、団七は恩人への思いから強欲で厄介な舅を殺してしまう…という、ヤンキー漫画のような物語です。祭ばやしに神輿、色鮮やかな彫り物、派手なケンカ、泥水にまみれた殺し、といった強烈な視覚刺激とともに、侠客の道をいく男と女の生きざまがカッコよく描かれます。
ざっくりとしたあらすじ
舞台の上で起こることに補足を加えながらお話したあらすじがこちらです。
成り立ちや元ネタ
まずは演目の成り立ちや元ネタの事件について簡単にお話した回をご紹介いたします。
団七の名のついた模様
夏祭浪花鑑ゆかりの「団七縞」という衣装デザインについてごく簡単にご紹介したのがこちらの回です。暑くなると着てみたくなる爽やかな柄ですね。