ただいま博多座で上演中の六月博多座大歌舞伎!
昼の部で上演されている「与話情浮名横櫛」は、歌舞伎の世話物と呼ばれるジャンルの中でも名作として知られる演目。昭和の流行歌「お富さん」(春日八郎)で「♪死んだはずだよお富さん」と歌われたほど、世間でお馴染みであった演目です。
今回の博多座では、菊之助さんと梅枝さんが与三郎とお富という訳ありカップルをお勤めになります!昨年の上演の際にお話したものがいくつかありますので、ひとつまとめたいと思います。何らかのお役に立てれば幸いです。
そもそも与話情浮名横櫛とは
与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)は、1853年(嘉永6)1月 江戸・中村座で初演された、三代目瀬川如皐作のお芝居です。「切られ与三」の通称でも知られています。
商家の若旦那・与三郎が、土地で幅をきかせている危険な筋の男 赤間源左衛門の女 お富といい仲になったために、取り巻きから体中に刃物で傷をつけられてならず者となるのだが、数年後お富と再会してしまい…というハードなラブストーリーであります。
ざっくりとしたあらすじ
まずは、見染の場から源氏店までの簡単なあらすじを5回に分けてご紹介いたします。上演のタイミングや配役などによって、内容が前後したり変わったりする場合がありますのでご容赦願います。
「いやさお富、久しぶりだなァ」
この演目の名台詞をご紹介した回です。先日ブラタモリでタモリさんがこの演目のゆかりの地である木更津を訪ね、突如セリフを披露されていて見事でした!www.suehiroya-suehiro.com
まさかの実話
テレビドラマ顔負けの展開が繰り広げられる「与話情浮名横櫛」、信じがたいことに実話が元ネタになっています。あくまでもを噂が噂を呼んだ結果仕上がった実話ですので、事実とは言い難いものですけれども、興味深い話ですのでぜひご一読ください。
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