ただいま歌舞伎座にて上演中の十二月大歌舞伎
第一部「伊達の十役」は、歌舞伎でお馴染みの伊達家のお家騒動を題材とした人気演目。「新版」の今回は猿之助さんが新たな演出で、性別も立場も異なる十役を早替わりでお勤めになります。
伊達家のお家騒動といえば歌舞伎では「伽羅先代萩」が有名で、伊達の十役のベースにもなっています。こちらについては過去にお話したものがございますので、ここにひとつまとめてみます。芝居見物や配信の際などのお役に立てれば幸いです。
そもそも伊達騒動とは
江戸時代の仙台藩で起こった「伊達騒動」があまりにもドラマチックであるために、お芝居の格好の題材になり派生した演目が作られています。まずは伊達騒動の概要についてご紹介いたします。
伽羅先代萩のあらすじ
伊達騒動を題材とした演目のなかでも、現行上演されている決定版といえるのが「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」。このあらすじを5回に分けてご紹介したのがこちらの回です。
主な役柄について
実際の騒動を題材としているため、主な登場人物には実在のモデルがいます。
政岡と仁木弾正のモデルについてお話したのがこちらの回です。
政岡をめぐる歌舞伎の記号
耐え難いこと耐え抜いて自分の責務を全うする政岡には、歌舞伎のお約束がたくさん盛り込まれています。そのことについてお話したのがこちらの回です。